日本商工会議所は5月28~29日、北九州商工会議所(福岡県)と共催で「中小企業ものづくりIoTフォーラム㏌北九州」を開催し、ものづくり経営者など約180人が参加した。同フォーラムは中小企業の人手不足対策、生産性向上に有効な身の丈IoT・ロボットなどの最新動向に関する情報収集・見学を目的としたものだ。
北九州市は経済産業省の「スマートものづくり応援隊事業(中小企業製造業のIT化支援事業)」を全国に先駆けて取り組んできた。また、IoT活用の好事例も多いことから、今回が初開催となる同フォーラムの開催地となった。
初日は、現代の日本の「ものづくり」の未来を変える可能性を秘めるIoT活用の先進事例として、製造現場の見える化・データ活用を実現した武州工業(東京都)、製造業の女性活躍を推進するフュージョン(熊本県)が事例発表を行った。その他、北九州市や北九州産業学術推進機構から活動内容の発表があった。
2日目は、IoTの活用が「ものづくり」の生産性向上に有効であるということを体感するため、地元北九州の戸畑ターレット工作所をはじめ、安川電機、TOTOを視察した。 参加者からは、「やり方次第では、人手不足も打開できるかもしれない。柔軟に考えることが必要」「少しずつ取り組みを加速させ、ぜひ成功させたい」といった声が寄せられた。
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