神岡商工会議所(岐阜県)は5月22日、東京大学宇宙線研究所との連携商品の売上金から25万9676円を、同研究所若手育成基金に寄付し、飛騨市神岡振興事務所で贈呈式を行った。寄付は2017年12月に同所と同研究所、市の間で締結された覚書に基づいて行われたものだ。
神岡町では地下1000メートルにある同研究所の素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」が注目されており、17年1月、市と研究所の連携協定により関係する商品開発が可能となった。これを受けて同所を含めた3者が商品開発に関わる覚書を締結し、同所の会員企業5社が9商品を開発、18年4月から神岡町内の店舗で販売を開始した。
今年4月に商品数は6社19商品に増加。スーパーカミオカンデの超純水タンクを模したボトルの地酒などに人気がある。3月には素粒子研究の魅力を伝える「ひだ宇宙科学館カミオラボ」が道の駅スカイドーム神岡内にオープンし販売は好調だ。
寄付金は販売開始から19年3月までの1年分の売り上げの一部。贈呈式で、同所の亀谷豊会頭は「商工会議所は今後も商品開発を全面的にバックアップする」とあいさつした。同研究所の中畑雅行副所長は「宇宙物理学に大いに貢献できるよう努力したい」と述べた。
最新号を紙面で読める!