夏のダメージから体を回復させるには
食事はバランスよく食べなければ……と思いながらも、長く続く暑さに体力を奪われ、適当なもので済ませることが多かった、という人も少なくないかもしれません。しかし、秋の風を感じるまでもう少し! 秋の味覚をおいしく食べられるよう、体もしっかり立て直しましょう。
今回は、薬味をたっぷり使ったレシピをご紹介します。まず、シソは緑黄色野菜の中でも特にβ-カロテンの含有量が多く、紫外線によるダメージから皮膚を守ってくれます。また、長くエアコンにさらされた体には、ショウガの辛み成分で血行を改善。同様に、ミョウガには胃の働きを活発にし、食欲を増進させる働きもあります。
しかし、ミョウガやショウガを買っても使いきれない……という人も多いでしょう。その場合は、甘酢漬けにして冷蔵保存し、豆腐や刺し身と合わせるのもおすすめです。食欲は、食べ物の見た目、香り、食感にも影響されます。たくさんの薬味と一緒にいただくとよいでしょう。
そばは、麺類の中ではビタミンB群が多く、疲労回復効果も期待できます。穀類は精白・精製するほどビタミンやミネラルが減少します。食べる頻度の高い穀類は、精製度の低いものを選ぶようにしましょう。
薬味たっぷり彩りそば
切った薬味を濃厚ごまだれと合わせるだけで十分おいしくいただけますが、ちょっと一手間かけたい人、薬味を保存しておきたい人は、甘酢漬けバージョンがおすすめです
材料(2人分)
そば…2人前
ミョウガ…3個
ショウガ…1片
かいわれ大根…1パック
大葉…10枚
万能ネギ…4本
白練りゴマ…大さじ4
麺つゆ…150ml
【A】
酢…大さじ3
砂糖…小さじ2
塩…小さじ1/4
つくり方
①ミョウガは縦半分に切ってから斜めに薄切りにし、ショウガは千切りにする
②①をさっと茹でて水気を切り、よく混ぜ合わせた【A】に30分以上漬ける
③練りゴマと麺つゆを合わせる
④貝割れ大根は1㎝長さに切り、大葉は千切り、万能ネギは小口切りにし、汁気を切った②の半量と合わせる
⑤そばは製品の表示通りに茹で、氷水にとって冷やし、ざるにあげて水気を切る
⑥⑤のそばと④の薬味を交互に盛り付けて出来上がり。③につけて召し上がれ
※②のミョウガとショウガの甘酢漬けは、つくりやすい分量を掲載しています。残ったものは、冷蔵庫で保存が可能。他の料理にも彩りを添えてください
ワンポイントメモ
不飽和脂肪酸
リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸には、血中コレステロールの上昇を抑える働きがあります。ゴマの脂質には不飽和脂肪酸が多く含まれています。
※月刊石垣2015年9月号に掲載された記事です。
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