骨粗しょう症を防ぐ
骨粗しょう症の対策といえば、カルシウムの摂取が一般的にはよく知られているのではないでしょうか。にもかかわらず、日本人の多くがカルシウム不足であるという結果が出ています。推奨される1日のカルシウム摂取量(18~70歳)は、男性650~800㎎、女性650㎎(日本人の食事摂取基準・平成27年版)なのに対し、1日あたりの平均摂取量は、男性520㎎、女性489㎎(平成25年国民健康・栄養調査)となっています。
カルシウムの吸収率は食品によって異なります。すぐに思い浮かぶのは、乳製品ではないでしょうか。しかし、吸収率はトップクラスですが、コップ1杯の牛乳で220㎎、100gのヨーグルトで130㎎程度に過ぎません。つまり、乳製品を摂るだけでは不十分です。小魚や大豆製品などにもカルシウムは多く含まれており、例えば、ちりめんじゃこなら10gで220㎎、木綿豆腐は半丁で180㎎にもなります。これらも合わせて摂るとよいでしょう。
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