熱海商工会議所(静岡県)は5月8日、熱海市の特産品であるだいだいを活用して会員事業所が開発したマスク除菌用ミスト「ミスト・フォー・マスク」のお披露目会を同所で開催し、記者らにPRした。開発したのは熱海市内でアロマ製品の開発などを手掛けるPeace mind(ピースマインド)。新型コロナウイルス感染予防のため長時間マスクを着用する医療従事者のストレスを和らげようと、だいだいの精油を使い開発した。
同社はかねてよりだいだいの精油(オリジナルアロマ)も開発するなど地域資源の活用に積極的に取り組んでおり、だいだいのブランド化を目指して調査研究や商品開発を推進する同所は、相談や情報交換を重ねて同社を支援。同所と連携するだいだい農家や精油の原料となるだいだいの皮をむく事業者らの協力も得て、今回の新製品開発に至ったという。試作品完成に当たり、同所は広く広報すべきとお披露目会を設定した。
同製品はマスクの外側にミストを吹き掛け、乾かして使用する。同社が取引先の医療機関に無償提供したところ「香りに癒やされる」と好評で、購入を望む声も上がったという。松本弥生社長は会場で「香りでストレスを減らし現状を乗り切ってほしい」と述べた。
当日は美容室ちゅらさんが開発した「熱海だいだいシャンプー」も同時に披露。だいだいはそのままでは食べられないが、香りや果汁の風味が良いかんきつ。同所は「ようかんなどの商品開発も行っており、だいだい製品を熱海ブランドとして広めたい」と話している。
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