長井商工会議所(山形県)は、長井市で古くから栽培されてきた「菊芋」を特産品とするため、加工技術の開発や販路拡大へ向けた取り組みを行っている。平成27年4月に同所が中心となって長井菊芋研究会を設立、菊芋の作付けとともに含まれる栄養成分の検査や加工するための乾燥装置の開発などを行ってきた。昨年11月には合同会社長井菊芋研究所を設立、今後、全国への販売を展開していく。
菊芋は北アメリカ原産とされるキク科の植物の膨らんだ地下茎を食用とするもの。成分に血糖値の上昇を抑える働きがあるとされるイヌリンや、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれることから美容・健康面で注目されている。
同所はこうした栄養価や機能性に着目。イベントなどを通して「菊芋の里・長井」をPRし、「長井産」のブランド化・商品化を目指す。
現在、長井産菊芋は地元スーパーや観光物産館などで販売しているほか、市内の飲食店やホテルなどが菊芋を使った料理を提供し好評を得ている。
最新号を紙面で読める!