甲府商工会議所(山梨県)が事務局を務める山梨マンガ・アニメプロジェクト推進協議会は3月13日まで、市内中心部のオリオン・スクエア商店街で「マンガ幕絵」の展示を行っている。甲府では江戸時代、小正月の道祖神祭りの際、商家が「幕絵」という10メートルもの飾り幕を店舗の軒先に飾る風習があった。彼らは歌川広重や月岡芳年(よしとし)など江戸から招いた絵師に絵を描かせて豪華さを競い合ったという。その文化を漫画・アニメと融合して復活させ、若者や外国人などを集客して地域活性化につなげようという取り組みだ。昨年12月に専用サイトhttp://makue.jp/を立ち上げた。
マンガ幕絵を製作したのは山梨県内で活躍する漫画家のイセダマミコ氏とPAPA氏。オリジナルデザインのマンガ幕絵と県内のゆるキャラ17体とコラボレーションした幕絵が披露されている。
同協議会は27年、同所の金丸康信会頭を会長に、漫画・アニメで地域活性化を図る目的で設立。これまでに漫画による甲府駅周辺の観光案内作成なども行っている。
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