公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)はこのほど、2016年度グッドデザイン賞の各賞を発表した。大賞(内閣総理大臣賞)は、慶応義塾大学政策・メディア研究科鳴川研究室とオーサグラフ株式会社による「世界地図図法 オーサグラフ世界地図」(写真)が受賞した。
オーサグラフ世界地図は、大きさや形のゆがみを抑えた正確な地球の全体像を示す世界地図。審査委員から「世界地図は人の世界観を規定する力を持つが、私たちの世界観はいまだに16世紀に作られたゆがんだ地図がベースになっている。オーサグラフは従来の地図の欠点を補い、現代の世界情勢に即した世界観を反映した、新しい地図図法の発明」と高い評価を受けた。
また、地域文化や風土に根差し、地域活性化に資するデザインに対して贈られる「特別賞[地域づくり]」(日本商工会議所会頭賞)は、株式会社JR中央ラインモールと株式会社リライトによる「地域共生型商業施設コミュニティステーション東小金井」、株式会社電通による「ジャックオーランタン型のゴミ袋」、有限会社東郊住宅社による「入居者向け食堂サービス トーコーキッチン」の3件が受賞した。
この他、「金賞」(経済産業大臣賞)19件、「特別賞[未来づくり]」(経済産業省商務情報政策局長賞)8件、「特別賞[ものづくり]」(中小企業庁長官賞)7件、「特別賞[復興デザイン]」(日本デザイン振興会会長賞)1件、「ロングライフデザイン賞」(日本デザイン振興会会長賞)28件が選ばれた。
詳細は、http://www.g-mark.org/を参照。
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