農林水産省はこのほど、農業界と経済界の人材マッチングの取り組みを推進するため、「農業界と経済界の人材マッチング推進協議会」を設置し、10月24日に第1回会合を開催した。同協議会には、経済界からは日本商工会議所のほか、日本経済団体連合会、経済同友会、農業界からは日本農業法人協会、全国農業協同組合中央会、全国農業会議所が参加した。
「日本再興戦略2016(平成28年6月閣議決定)」では、「農業法人が、他産業のノウハウや経験を持つ人材を採用し、経営発展に生かすことができるよう、産業界の協力を得て、人材のマッチングの仕組みを整備する」と掲げられており、今回の協議会設置はその取り組みの一環。農水省は設置の背景として、「農業を成長産業とし、その競争力を高めていくためには、農業法人などの経営やマーケティングを担う人材など、経営感覚のある人材を農業界で確保・育成していくことが不可欠」と強調。「経済界には、その経験や専門知識、人脈などを農業界で生かし得る人材が豊富に存在しており、こうした人材が、農業法人などで活躍することにより、農業法人などの経営展開を図ることが期待される」としている。
今後は、人材マッチングの円滑な運用向けた情報発信するとともに、マッチングイベントやセミナーなどを開催していく予定だ。
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