むつ商工会議所(青森県)は、海上自衛隊大湊基地の艦船、部隊で食されているカレーを新たなご当地グルメとして市内の飲食店で提供する「大湊海自カレー普及事業」を開始する。同事業は、地域経済の活性化、観光振興、海上自衛隊のPRなどを目的とするもので、同所・むつ市・海上自衛隊大湊地方総監部の3者が協力し普及活動を行っていく。2月6日、護衛艦「せとぎり」で、同所の其田桂会頭、宮下宗一郎むつ市長、中西正人大湊地方総監が協定書に調印、事業協定を締結した。
海上自衛隊の艦船では金曜日にカレーを食べる習慣があるという。外の景色が変わらない海上で、曜日感覚を保つためだ。大湊基地の艦船も、艦ごとに風味の異なる10種類のレシピがある。市や同所などはこれを「大湊海自カレー」と名付け、調理方法を再現できる店を10店舗募集。6月から順次提供を開始する予定だ。
調印式で宮下市長は、「海自カレーは眠れる地域資源」とし、「この取り組みが、地域振興と自衛隊の国民理解につながることを期待したい」と述べた。
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