公益財団法人日本生産性本部などはこのほど、新入社員を対象に実施した「働くこと」の意識調査の結果を発表した。
「働く目的」では、「楽しい生活をしたい」が増加(昨年度37・0%→41・7%)し、過去最高を更新した。「自分の能力をためす」は(同13・4%→12・4%)となり、過去最低を更新した。「社会のために役立ちたい」も低下(同12・5%→9.3%)した。
「人並み以上に働きたいか」では、「人並みで十分」が昨年度よりさらに増加(同53・5%→58・3%)して過去最高を更新。「人並み以上に働きたい」(昨年度38・8%→34・2%)を・1ポイントも上回り、両者の差も過去最大となった。
「会社の選択理由」では、「能力・個性を生かせる」が増加し、今年もトップ(同30・9%→33・2%)だった。「仕事が面白いから」は減少し(同19・2%→17・3%)、5年連続で減少した。
「どのポストまで昇進したいか」では、10年前(平成18年度)と比べ「社長」「専門職」とも減っている(社長17・8%→10・8%。専門職26・4%→17・8%)。女性を見ると「課長・係長・主任班長」が増え(18・9%→30・8%)、昇進志向が高まっている一方で「役職に付きたくない・どうでもよい」も増加(25・5%→29・6%)し、二極分化傾向が見られる。
調査は、3~4月に日本生産性本部が開催した新入社員向けの研修会に参加した1286人に聞いた。
最新号を紙面で読める!