厚生労働省はこのほど、平成27年の人口動態統計の年間推計を発表し、景気回復などを背景に、出生数が過去最少だった26年を約4000人上回る100万8000人となり、5年ぶりに増加したことを明らかにした。死亡数は前年比2万9000人増の130万2000人となる見込みで、初めて130万人を超えた。
この結果、死亡数から出生数を引いた人口の自然減は、前年より2万5000人増え、過去最多の29万4000人と9年連続で増加。人口減少は継続している。
15年の死因第1位はがん(悪性新生物)の37万人。次いで、心疾患(19・9万人)、肺炎(12・3万人)、脳血管疾患(11・3万人)の順で多くなっている。
婚姻件数は63万5千組で戦後最少を更新。約110万組が結婚した1972年をピークに、減少傾向が続いている。一方、離婚件数は22万5000組となる見通しで、6年ぶりに前年を上回った。
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