夕張商工会議所(北海道)やゆうばり観光協会などでつくる「ありがとう夕張支線実行委員会」は、JR北海道石勝(せきしょう)線夕張支線が来年3月31日を最後に廃線となることから今年1年、各種イベントを開催する。4月28日~5月6日には、「GW(ゴールデンウイーク)ちびっこ制服撮影会」を実施。夕張市内のホテルマウントレースイのロビーに撮影ブースを設け、集まった子どもたちは、JR北海道より提供された子ども用の車掌制服を身に着けて撮影に興じた。
鉄道フォトグラファー原将人氏を審査委員長に迎えて「ファイナルイヤーフォトコンテスト」も開催する。春夏(第1期)と秋冬(第2期)の2期に分けて夕張支線の最終年度の写真を募集。第1期は6月1日に募集開始(8月31日まで)、9月に発表する予定だ。ほかにも記念グッズの販売や各駅での写真パネル展、特製弁当の販売などが検討されている。
夕張支線は1892(明治25)年に開通、夕張炭田で産出される石炭の輸送で活況を呈したが、石炭産業の衰退や自動車の普及で利用が減少した。廃線決定後は夕張支線を惜しんで訪れる鉄道ファンが増えている。同所は、「125年にわたりまちを支えた鉄道に感謝するとともに、交流人口を増やすべくイベントを推進していく」と話している。
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