宮城県の塩釜商工会議所と石巻商工会議所はそれぞれ2月16日、17日、「2016塩釜フード見本市」「2016石巻復興フード見本市」を開催した。16日に塩釜商工会議所が開催した塩釜フード見本市は今回で9回目の開催。過去最多の40社が出展し、全国から1150人が来場した。
今回は「塩竈ブランディングに挑戦」をメインテーマに掲げ、各ブースに挑戦するテーマを明示し地域の製法・技術が育んだ商品を展示した。また、同所女性会をはじめ、さまざまな市民グループが特産のかまぼこや干物、鮭、たらこ、塩タラなどを使った独創的なご当地グルメを提案する「しおがま屋」コーナーも設置。新メニュー24品を披露し和洋中の多彩な料理が並んだ。
参加したバイヤーからは、「塩釜の商品は全体的にレベルが高いと感じた。興味をもった商品がいくつもあり個別に話を詰めていきたい」という評価も聞かれた。
翌17日には、石巻商工会議所が昨年9月に全面供用を開始した石巻市水産物卸売市場を会場に「2016石巻復興フード見本市」を開催。40社が出展し県内外から有力バイヤーら1050人が来場した。同イベントは石巻地域における優れた食材を広く紹介し、販路開拓を図るため県内外の食材関連バイヤーを招待し、商談会を実施するものだ。
会場には三陸金華山沖の素材を使った加工品や全国有数の生産量を誇るカキ、タラコ、わかめや、かまぼこなどの練製品に加え農畜産品など、地域ならではのバラエティーに富んだ製品が並んだ。希望制による個別商談会では多くの商談が成立。訪れたバイヤーたちに「復活」を印象付けた。また、同市の復興状況と安全対策などについての理解を深めてもらうため、最新の技術を導入した卸売市場の各種設備や放射能検査施設の見学会も実施した。
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