三次商工会議所(広島県)は、三次ケーブルビジョン、三次フードセンター、三次市などと協力し、高齢者世帯などに対する買い物支援サービス事業「おつかいピオネット」の実証実験を行った。同事業は、ケーブルテレビの仕組みを利用し、テレビ画面で近隣のスーパーの商品を注文、自宅で受け取れるサービスだ。昨年10月2日から今年2月28日にかけて、三次ケーブルビジョンに加入している65歳以上の45世帯で実証実験を実施。63件の注文、411品の購入があった。
モニターアンケートによると、注文時の操作について「問題なく使用できた」との回答が51・7%と過半数を占めた。「商品の選択肢が少ない」などの意見もあったが、「将来買い物に出掛けるのが難しくなった際に便利」など、肯定的な意見も多かった。今回の結果を参考に、今後、買い物支援サービス事業の必要性・可能性について継続して検討を続ける。
同所が2015年に実施した「高齢者の買い物動向に関するアンケート調査」によると、高齢者や、自由に買い物に出歩くことが難しい「買い物弱者」に対するサービスが必要であることが分かった。そこで、同所などは、自宅のテレビ画面で食料品や日用品などを購入できるサービスの導入を検討してきた。
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