会津若松商工会議所(福島県)と会津藩ゆかりの地域の9商工会議所は平成30年の戊辰戦争150年を前に交流人口増大に向けて結束を誓うため7月11日、京都市において「ゆかりの地CCI観光ネットワーク」設立会議を開催。会議では、各地の名所・旧跡などを巡る歴史の周遊ルートづくりをはじめ観光を通した地域振興、経済発展に向け連携を強めることを誓った。京都商工会議所が側面から支援する。
ネットワークは国の日本再興戦略、全国515商工会議所による「全国商工会議所ネットワーク(CCI観光NET)」の趣旨に沿って歴史が結ぶ縁(えにし)をテーマに新たな観光ネットワークを構築。それぞれの地域が持続可能な経済・文化の再活性化を目指すものだ。これまでに会津藩や徳川家、松平家などを介し、歴史的にゆかりのある商工会議所では、相互に交流を深めてきたが、全国商工会議所観光振興大会が京都で開催されることを機に相互の連携強化を図るためネットワークを構築することとなった。
当日は、ネットワークに参加する各商工会議所(会津若松、函館、余市、むつ、米沢、日光、横須賀、静岡、浜松、岡崎)の代表者ら約40人が出席した。発起人代表である会津若松商工会議所の宮森泰弘会頭が「同じ思いを持つ仲間がいることを確認し、ネットワークをさらに広げてきたい」とあいさつした。会津松平家第十四代当主の松平保久さん、日本商工会議所の須田寬観光専門委員長が祝辞を述べた。
今後は各都市間の観光ルートの設定や共通パンフレットの作成、相互のイベント参加などを行う。静岡商工会議所の後藤康雄会頭は「一過性で終わらせず、各地の縁を基に活動を長く継続させていきたい」と意気込みを語った。
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