会津大学
会津若松商工会議所では、外郭団体の「公益財団法人会津地域教育・学術振興財団」を運営し、会津地域の教育・学術の振興に努めている。なかでも、さまざまな助成事業で会津大学生を支援している。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、会津大学や同大短期大学部教員らでつくる実行委員会が主催するハッカソンが5月に開催された。同大学生とOBが、IT技術を生かして感染を食い止めたり、ウイルスと共存したりするための知恵を出し合い、試作品を発表。
4年生の大川原駿さんは、複数のセンサーを搭載し三密状況を可視化できる「三密回避IDカード」を開発した。人の数や位置を感知し、2m以内に人が近づくと音が鳴る仕組みだ。また、室内の二酸化炭素濃度が高くなると、カード画面に換気を促すイラストが現れ、一日の密接、密集、密閉状態をカウントして表示する機能もある。照屋尚志さん(大学院2年)らのチームは遠隔授業にVR(仮想現実)を導入し、学生に興味を持ってもらうシステムを考案した。
ほかにも、ソーシャル・ディスタンスが保たれているかを確認できるカチューシャや、照明に触れずにスイッチを操作できる装置なども披露された。 今後、企業との連携も視野に入れ、実用化を目指すという。
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会津大学
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