日本商工会議所と全国観光土産品連盟は11月11日、全国各地の優れた観光土産品を選定する「第56回全国推奨観光土産品審査会」の入賞品を発表した。今回は全国603企業から1271点が出品され、32点が入賞。このコーナーでは、各部門の最優秀商品に授与される大臣賞と、日商会頭賞を、8回にわたり紹介する。
鹿児島県で明治17(1884)年に創業した「徳重製菓とらや」は、創業者の精神である「心を込めた手づくりの味」と、「郷土の心を写したふるさとの銘菓づくり」を続けている老舗の菓子店。中でも鹿児島の伝統的な和菓子である「かるかん」は、その特徴を生かしつつも、現代人の感性に適うよう、独自の工夫を施したオリジナル商品だ。
従来のかるかんの概念を超えた、しっとりとした食感と上品な風味は、霧島の地が生んだ天然の名水と、厳選した地元特産の自然薯(じねんじょ)によるもの。ていねいに蒸した皮と、しっかり炊きあげた桜島小ミカンの餡のバランスは、老舗ならではの味を生み出している。
食べやすい半月の形に霧島の郷土の魅力がぎっしりと詰まった「創作生かるかん 橘かん」。菓子部門に応募された456品の頂点に輝いた。
最新号を紙面で読める!