自然と信仰が息づく 『生まれかわりの旅』
山形県の中央に位置する出羽三山(でわさんざん)。月山(がっさん)・羽黒山(はぐろさん)・湯殿山(ゆどのさん)の総称で、古くから山岳信仰の地として知られています。月山は「現在」を、羽黒山は「過去」を、湯殿山は「未来」を表すとされています。そのため、江戸時代にはこの三山をめぐることが『生まれかわりの旅』として、庶民の間にも広まりました。
旅の始まりとなる羽黒山の入り口から山頂までの約2㎞の参道は、樹齢300〜500年ほどの杉並木となっています。参道を進むと、やがてしめ縄を掛けられたひときわ大きな杉と出合います。爺(じじ)杉と呼ばれる樹齢1000年超のこの杉は、昔も今も参拝客を見守っています。
わがまちの「イチ押し」
鶴岡商工会議所 総務企画課 企画係 三浦 千博
羽黒山神社近くにある「鏡池」。この池からは平安〜江戸時代の銅鏡が約600面も出土しています。明治20年創業の老舗「木村屋」さんは、特製餡に求肥餅を入れ銅鏡の形にした「古鏡」という和菓子を通して、この鶴岡の歴史を伝えています。
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