各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
富山商工会議所は、「甘酒饅頭(まんじゅう)」などの富山銘菓や伝統的な水産加工品と、エゴマ製品など新名物を紹介した。
「甘酒饅頭」は江戸時代から続く老舗、竹林堂分家の名物。富山県産の米とこうじでつくった自家製甘酒に小麦粉を混ぜ合わせ、発酵させた生地でこしあんを包み、蒸し上げたもの。やや酸味のある皮と甘酒の香りが特徴だ。同店は、刻み栗入りの蒸しようかん生地で黄味あんを包んだ「福来たる」など他の人気商品も紹介した。
水産加工品製造のごん六水産からは、オリジナルの高級珍味であるタラコの塩辛「き子」、名物の渦巻きかまぼこ「赤巻」「昆布巻」、富山湾の白エビを殻付きのまま釜揚げし独自の調味液に漬け込んだ「白えび踊り漬」、イカ墨を加えてつくるホタルイカの塩辛「ほたるいか黒作り」などの逸品が勢ぞろい。「オリーブ入りイカ黒作り」は、しゃれたパッケージデザインも目を引いた。
また、新たな名物として、市内のイタリア料理店クオーレが富山市産のエゴマを使ってつくる「とやまエゴマクッキー」「エゴマグリーンケーキ」や、エゴマオイルをブレンドした「たまねぎドレッシング」なども紹介した。近年、エゴマに含まれる成分が健康によいと注目されており、富山市はエゴマの特産品化を推進している。今後はこうしたエゴマ製品にも注目が集まりそうだ。
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