日本商工会議所の三村明夫会頭(写真)は10月19日、定例の記者会見で、景気動向について、「世界の景気と日本の景気は良いと思っている」との認識を表明した。三村会頭は、「日本からの輸出は極めて好調。機械受注を見ても設備投資を見ても順調」と指摘。一方、消費については増加スピードが緩やかな点に懸念を示した。株価について「バブル的」との意見があることに対しては、「バブル的だとは必ずしも思わない。堅調な世界経済および日本経済の動向が株価に反映されつつある」との考えを述べた。
また、連合が2%程度のベースアップを要求するとの方針について、中小企業は大企業と違い労働分配率が高いことから、「賃金引き上げは企業の収益動向を左右する大きな問題」と強調。「全体としては何らかの賃上げは必要だと思うが、2%だったら大丈夫かということは、状況によって違ってくる」と発言した。
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