「躍進」〜YEGの力を熊本の未来に!〜
甚大な被害をもたらした平成28年の「熊本地震」から1年。一歩一歩ではあるが、着実に復興に向けて熊本は歩みを進めている。YEGが、どこにでも起こりうる自然災害にどう向き合い、対策を取るかを考える機会となるフォーラムを開催する。
熊本地震におけるYEGの対応
平成28年4月の「熊本地震」において日本YEGは、発災直後から、九州商工会議所青年部連合会や熊本県商工会議所青年部連合会を中心に、連携して復旧支援を行った。特に発災直後は、さまざまな情報が錯綜(さくそう)していたため、正確な被害状況の把握や的確な情報発信に務めた。
また、実際に行政が動き出した後も継続して支援を実施。行政では支援が行き届かない地域への物資搬入などを積極的に行った。
このほか、九州商工会議所青年部連合会を窓口とした、義援金を広く募集。約2406万円(29年3月現在)の義援金が集まった。
さらに、熊本市にて28年12月、小野泰輔熊本県副知事を招き、熊本県の復興状況などに関した講演会や、熊本県商工会議所青年部連合会による支援内容について、意見交換会などを実施。有事における商工会議所青年部の支援体制構築の一助となる活動を行ってきた。
吉田会長の思いを受けて
平成29年度日本YEGの吉田大助会長に課せられた使命の一つ――。それは、震災で被災した地域の活性化のため、YEGだからこそできる「復興フォーラム」の開催だ。
YEGは「青年経済人の集まる集団」である。いつ、どこで、どのような震災が起こるか分からないわが国で、実際に震災が起こったとき、地域のリーダーとして、また、経営者として、大変な状況下でどのような考えを持って行動するべきか? そんなことを学べる復興フォーラムにしたい……。
この吉田会長の思いを受けて動き出したのが、日本YEG35周年委員会の前田真吾委員長(宮崎YEG)だ。前田委員長をはじめ、このフォーラムに関わるすべてのYEGメンバーは、少しでも多くの人に「震災」と「復興」をより真摯に考えてもらおうと、日々奔走している。
肌で感じる復興フォーラムへ
前田委員長も熊本地震直後、宮崎市から被災地に物資を直接運んだ経験を持つ一人。前田委員長は、「当時、新聞やマスコミの報道で、現地の情報は世間に多く届けられていた。しかし、現地に足を運び、自分の目で現状を見たり、直接現地のメンバーから状況について話を聞いたりすると、そこには活字や映像では感じることができないものが数多くあった。そのことをまず伝えたい」と話す。
熊本の未来につながる取り組みを
今回のフォーラムでは、熊本の現状、復興に向けた取り組み、今後の課題などを、熊本出身で経済産業省の松村祥史副大臣による基調講演と、同氏を交えたパネルディスカッションを行う予定。また、熊本城へも足を運び、復興状況などを確認するほか、翌29日には、「第2回全国ゴルフ大会 熊本復興大会」も開催する。大会で集められる義援金は復興支援のために使われることとなっている。
復興フォーラム概要
熊本震災復興フォーラム 7月28日(金)
【場所】 ザ・ニューホテル熊本
【受付】 13:00~14:00
【復興フォーラム 第1部/第2部】 14:00~17:00
【熊本城 復興状況見学】 17:00~19:00
【懇親会】 19:00~21:00
第2回全国ゴルフ大会 熊本復興大会
【熊本復興ゴルフ開会式】 7月28日(金)18:30~
【熊本復興ゴルフ大会】 7月29日(土)
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