各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。
八尾商工会議所(大阪府)は、枝豆を使って開発した「枝豆クッキー」と「枝豆コーヒー」を紹介した。八尾市は近畿でも有数の枝豆の産地。枝豆は大豆の未熟な種子を収穫したもので、大きく分けて「白毛豆」「茶豆」「黒豆」の3種類があり、同市では白毛豆が多く生産されている。粒が大きく身がしまって甘みがあるのが特徴だ。
枝豆クッキーと枝豆コーヒーは、同所青年部の有志が平成23年、「栄養も豊富なこの枝豆を使って何か八尾ならではの新しい製品ができないか」と八尾ものづくり研究会を立ち上げ開発したもの。枝豆クッキーは、ペースト状にした枝豆を生地に混ぜて焼いた菓子でさっくりとソフトな口当たり。甘さも控えめで枝豆の風味が生きている。枝豆コーヒーは、オリジナルブレンドのコーヒーに焙煎(ばいせん)した枝豆を30%配合したもので、まろやかな味と枝豆の香ばしさを楽しめる(製造時期により八尾産以外の枝豆を使用)。
枝豆コーヒーは23年、八尾市内の地域資源を生かした商品として市民や専門家が選ぶ「八尾コレクション」に認定された。同コレクションは26年まで4回行われ、枝豆のほか若ゴボウや紅タデなどの特産品を使った菓子、加工食品も選ばれている。同所はブースにパネルを展示し、これら八尾市の物産や魅力もアピールした。
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