職人のなせる技 ビールがまろやかに?!
明治38年の創業以来、110年以上脈々と伝統を受け継いできた瓦ぶきの老舗、瓦粋(かわらいき)。袋井商工会議所による経営支援のもと、静岡県経営革新計画認定企業でもあります。
同社はこのほど、衰退傾向にある瓦文化の継承を目的に、瓦製の食器「粋瓦コップ」を開発しました。伝統文化を現代の日常にも取り入れようと4代にわたって試行錯誤を繰り返し、ついに完成させたものです。
「粋瓦コップ」の特徴は、①注がれたビールの泡はきめ細かく、絹のような泡立ちとなり、泡が長持ちする、②香りが漂い、甘味が引き出される、③角が取れ飲みやすく、まろやかにうまみが際立つ点などです。その秘密は瓦にあります。燻(いぶ)すことにより炭素を身にまとわせる「燻し瓦」の焼成方法と、特別な焼成方法の融合から生み出される「粋瓦」は、炭と同様の効果が期待できます。保温・保冷性が高く、消臭効果もあります。淡路島の粘土を独自ブレンドし10年間寝かせた熟成土を使い、瓦専門の職人ならではの技術と技能を結集させました。容量250㎖、高さ11㎝。桐箱入り2万7000円、簡易包装2万4300円(ともに税別)です。
このコップを使うことで、ビールの概念が変わるかもしれません。秋の夜長にぜひお試しください。
お問い合わせ
瓦粋(袋井商工会議所)
所在地:静岡県袋井市泉町1丁目4−4
電話:0538−43−8624
*このコーナーは不定期で掲載します。
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