佐原商工会議所(千葉県)などは、6月14・15日に、香取市佐原で「第1回佐原茶会~御茶と愛でる伝統文化~」を開催した。このイベントは、今も江戸情緒あふれるまち並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区として選定されている同地の空間や歴史、文化資源を活用し、地域の魅力をPRすることで商店会の活性化を図ろうと実施されたもの。当日は両日ともに好天に恵まれ、多くの来場者が佐原のさわやかな初夏を満喫した。
当日は、まちなか散策により回遊性を高めるため、数カ所に拠点を設け、能楽に古武道の美点を融合させた「武楽」の披露や、お茶席など特色のある催しを開催。中でも「佐原茶寮花冠」で実施された茶席は、小野川に浮かべた小舟が会場となり、約120人の参加者たちは柳を揺らす風を感じながらお点前を楽しんだ。
さらに、協賛店が着物のレンタルと着付けも実施(有料)。同サービスを利用した人には同市内の62店舗での買い物が1割引きとなる「まちぐるみパスポート」を特典として付与し、商店街活性化を推し進めた。
同所は、「古き良きまち並みが残る佐原をゆっくり散策していただき、伝統文化に触れながら、当地の良さを知ってもらえれば喜しい。このイベントを通じて地域を活性化させていければと思う。また秋口に第2回を開催したい」と次回へつなげる意欲を語った。
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