各地商工会議所を通じて集まった逸品を、週替わりで東京・秋葉原の食のテーマパーク「日本百貨店しょくひんかん」で販売する「地域うまいもんマルシェ」が好評開催中だ。店舗で販売された人気商品の「こだわり」に迫る。

美しいまち並みや歴史が日本遺産に登録され、映画のロケ地やサイクリングのまちとしても知られる尾道市。同市は瀬戸内の海の幸やレモンなど特産品も多い。尾道商工会議所は、名物の中からショウガ製品や水産加工品、粉末タイプのレモネード、酢などを出品した。

「蒸し生姜シロップ」は、ショウガ製品専門店のイトク食品が蒸したショウガとビート(テンサイ)を原料にしたグラニュー糖でつくるシロップ。ショウガを蒸してから乾燥させることで辛み成分のショウガオールが濃縮。体を温めるので冷え性の人におすすめだ。調味料として使える「蒸し生姜の粉末」も紹介した。

水産加工品では、「匠味ふりかけ」(川原食品)を出品。北海道産タラのほぐし身と昆布を使ったソフトなふりかけは地元で人気の逸品だ。尾道は、江戸時代に北海道と大阪を結ぶ「北前船」が寄港したことから北海道の産品とのつながりが深いという。また尾道で水揚げされた「ジャコエビ」を使った昔ながらの味、「尾道海老味噌」(千代乃)もブースに並んだ。

粉末清涼飲料メーカー・織田製菓の「尾道レモネード」は、尾道産生レモンを荒挽きにした粉末飲料で水やお湯で溶いて手軽に飲める。粗挽きの果皮や果肉が感じられる独特の飲み口だ。試飲も行い、伝統的な粉末飲料「しょうが湯」と共に来場者にアピールした。