東京商工会議所は8日、会員企業と学校法人との就職情報交換会を開催した。人事・採用担当者と就職指導担当者が集まり、就職や採用インターンシップについての情報交換を行った。
当日は、来年3月および平成28年3月卒業予定の新卒者や既卒者の採用を予定している約330社が集結。学校側からは、全国の大学や専門学校79校が参加した。事前に行った企業へのアンケート調査からは、来年度から採用スケジュールが後ろ倒しになることを受け、現大学3年生の採用につながる情報交換を目的に参加する企業が前年同時期56%から73%に増加したことが分かった。
また、インターンシップの実施を予定または検討している企業も前年同時期の43%から今回64%と増え、採用に関する情報収集に力を注ぐ中小企業が多く見られた。参加した企業からは、「1日で効率よく情報交換できた」「地方大学と接点が持てて良かった」との感想が寄せられている。
一方、学校の就職指導担当者も、学生に幅広い就職先を提示するため、積極的に情報交換。担当者は、「企業の人事担当者と直接情報交換できる機会はとても貴重。継続的に参加したい」と話している。
同所では、「大手企業と比べ知名度の低い中小企業と学校法人との連携を引き続き支援していきたい」としている。
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