一般社団法人日本珠算連盟は11月30日、全国の珠算の高段者100人による「二十代珠算名人位決定戦」を東京都江東区で開催した(主管=関東ブロック珠算連盟連合会、後援=東京都、日本商工会議所など)。
同大会は、同連盟が昭和49年に珠算段位認定位試験を全国統一検定として実施したことを機に創設され、51年に初めて行われて以来、全国各地で隔年に開催されてきた。珠算会の最高峰を競う競技大会となっている。
競技は、「かけ算」「わり算」「みとり算」「伝票算」など7種目。十九代珠算名人を除く全参加者による1回戦の成績上位15人に、同名人を加えた16人が2回戦に進出した。以降はトーナメント形式となり、名人位を目指し、計算の速さと正確さを競い合った。
決勝戦では、十九代名人の土屋宏明さん(珠算十段・暗算十段・土屋そろばん教室)が、勝又美貴さん(珠算十段・暗算十段・法山寺幼稚園)との対戦を制し、史上初の8連覇で二十代名人に輝いた。土屋さんは「2年後、4年後も名人位を獲得できるよう精進していきたい」と将来に向けた意欲を語った。
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