日本商工会議所青年部(=日本YEG、阿部賀寿男会長)は2月20~23日の4日間、栃木県宇都宮市で「第33回全国大会とちぎ宇都宮大会」を開催。22日の記念式典には、日本商工会議所の三村明夫会頭や、茂木敏充経済産業大臣、福田富一栃木県知事、佐藤栄一宇都宮市長らの臨席の下、全国から約4700人の青年部メンバーが集結した。
全国大会は、商工会議所活動の一翼を担う全国各地の青年部(YEG)メンバーが、交流と研さんを通じて次代への先導者としての意識の高揚を図ることを目的に、毎年実施している。
今年度は、栃木県内各地で開催。「交わりがおりなす新たな創造!」とのコンセプトの下、YEGが一丸となってそれぞれの地域を支え、日本が抱えるさまざまな課題に対して果敢に挑んでいくために、より強い絆を結ぶ大会を目指した。
22日に宇都宮市で催された記念式典では、阿部会長(仙台YEG)が、「わが国経済は、大企業を中心に業績が上向きつつあるが、地方の中小企業は景気回復を実感できていないのが実情。われわれ青年経済人の手で、この状況を打破し、未来を変えていかなければならない」と述べた。
その上で、「中小企業の発展なくして、地域の発展はない。大会での交流を通じて生まれたYEGの絆が、自企業の発展、地域の発展につながっていくものと信じている。この〝絆〟を力に変え、それぞれの地域でYEGの力を発揮していこう」と呼び掛けた。
続いてあいさつした三村会頭は「日本再出発の重要な原動力となるのは『中小企業の発展』と『地域の再生』。そのためには、中小企業の成長に向けた挑戦と地域の資源を有機的に結び付けて、『地域の付加価値創造』を実現することが不可欠」と指摘。宇都宮商工会議所が取り組む餃子を中心とした街づくりを例に「地域・中小企業・行政を結び、独創的で活力あふれる取り組みを推進できるのは、地域総合経済団体である商工会議所の強み。今こそ、その力を中小企業・地域のために、より一層、発揮するときである」と述べた。
さらに、YEGメンバーへの期待として、「全国のYEGの皆様の絆から生み出される、創造性あふれる行動力こそが、地域経済ひいては国全体に元気をもたらし、『新たな日本再出発の礎』へとつながる」と述べた。
続いて、来賓の茂木経産大臣からは「経済の好循環を実現し、アベノミクスの成果を全国津々浦々の事業者に届けるため、中小企業の新事業展開、経営者保証ガイドラインなどを推進していく。日本経済の再興には、若手経営者の力が必要」とのあいさつが述べられた。
次回の全国大会は、来年2月19~22日に京都市で開催する。
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