日本商工会議所は1月30日と2月12日、3回シリーズの「中国環境ビジネスセミナー」の第2回・第3回を開催(写真)。それぞれ約30人が参加した。
両回とも日中環境協力支援センターの大野木昇司社長が講演。参加者は、高度経済成長に伴い、その影響で環境汚染が進んでいる中国における省エネ・環境分野のビジネスについて話を聞いた。
第2回は、「中国での環境・省エネビジネス攻略法」をテーマに実施。大野木社長は、中国での環境対策について、「量から質の時代に入ってきており、高品質の技術・サービスを提供できる日本企業が有利になってきている」と指摘。その上で、「中国を徹底的に研究し、日本のビジネス感覚を捨てる」「中国の人脈は不可欠だが、過度に頼らない」「中国における環境分野の行政組織・研究機関を知る」ことなどが重要だと強調した。
続く第3回で同氏は、ビジネスチャンスを効果的につかむための環境展の活用法を説明。環境展の選定は慎重に行うことが必要との考えを示し、「主催者や場所、出展範囲、出展企業数、日系団体の後援、日系企業の出展状況などを勘案すべき」と述べた。また、中小企業は見本市参加のための支援プログラムを活用することが有用だとアドバイスした。その上で出展に際し、必要となる出張者の業務や出品物の輸送などに関する具体的なポイントを紹介した。
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