日本商工会議所は9~11日の3日間、「feel NIPPON『技のヒット甲子園2016@まるごとにっぽん』」を東京・浅草で開催した。期間中は、各地商工会議所が地域独自の素材や伝統の技を生かして開発・改良した100を超える工芸品を展示販売したほか、出品事業者の「技」に触れられるワークショップも開催。会場は多くの来場者でにぎわいを見せた。
「技のヒット甲子園」は、日商が実施する「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」(中小企業庁補助事業)を通じて開発された全国の工芸品のヒット商品化、販路開拓・拡大と商品改良に向けたテストマーケティングを目的とした展示販売会。全国展開プロジェクトとトレンド情報誌「日経トレンディ」とのコラボイベントで、4年目となる今回は、「地方紹介のポータルサイト」をテーマに全国各地の価値あるモノやコトを集めた東京・浅草の商業施設「まるごとにっぽん」で開催した。
会場には、青森(青森県)、燕、加茂(新潟県)、下諏訪(長野県)、桐生(群馬県)、秩父(埼玉県)、桑名(三重県)、鯖江(福井県)、八代(熊本県)の9商工会議所から104品を展示。桐生からは切子ガラスをモチーフにした模様を取り入れたストール、八代からは世界最大級のかんきつ類「晩白柚(ばんぺいゆ)」の天然精油・果皮粉末と温泉水を練り込んだせっけんなどを出品した。会場を訪れた人は、地域オリジナルの逸品に目を奪われた。
また、『日経トレンディ』の編集長による今年のヒット商品分析などのトークショー、鯖江の眼鏡をモチーフにしたアクセサリーづくり体験、加茂のストールの巻き方講習会といったワークショップも人気を集めた。
全国展開プロジェクトは、各地商工会議所が小規模事業者と連携し、地域資源を活用した新たな「技(工芸品)」「食」「旅」に関する新商品開発や販路開拓を目指すプロジェクトを支援する事業で、平成18年度から実施している。
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