日本商工会議所は10月21~23日、大分県商工会議所連合会、別府商工会議所とともに、大分県別府市で「全国商工会議所観光振興大会2014inべっぷ」を開催した。大会には、全国から商工会議所幹部ら約1500人が参加し、「地域を磨く人の育て方~オンリーワンの地域づくりが豊かな観光地を育む~」をテーマに観光振興のあり方について議論。広域観光推進などを盛り込んだ「べっぷアピール」を採択した。
21日の本大会の開会式であいさつした日商の三村明夫会頭は、今年6月に決議した全国商工会議所の行動指針に触れるとともに、「今年を商工会議所『観光振興元年』にしたい、そして、この大会を、そのキックオフにしたい」と力強く宣言。「オンリーワンの地域づくり、豊かな観光地を育む上でカギとなる人の育成について、大分県内の取り組みを踏まえながら、一緒に検討しよう」と呼び掛けた。
開会式に続いて日商・須田寬観光委員会共同委員長が講演を行い、各地商工会議所における観光振興への取り組み状況を報告。514商工会議所の連携による観光振興の仕組みづくりとして、「CCI観光NET」の推進を提唱した。
また、「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」の表彰式と大賞を受賞した北九州商工会議所の事例発表の後、由布院・玉の湯旅館の溝口薫平会長が基調講演。「自然」「まち」「文化」「人材育成」を切り口にしたパネルディスカッションでは、今後の観光のあり方を話し合った。
本大会閉会時には、観光まちづくりの実現に向けて、鍵となる人材の育成・発掘と、多様な人々の協働による取り組みの促進を目指した「べっぷアピール」を採択。22日からは、分科会とエクスカーションを行い、観光まちづくりの現場を視察した。
次回大会は、平成27年11月12~14日に、静岡市などで開催する。
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