ヤマ亮横井製陶所(岐阜県土岐市)
今月は、干支をモチーフにしたかわいい美濃焼の器をご紹介します。
美濃焼は、岐阜県東濃地方でつくられている陶器のこと。この地方で良質な粘土が多く産出されることからシェアを広げ、現在では陶器の全国生産量の45%を占めています。中でも土岐市は製造が盛んで、美濃焼の3分の2は同市でつくられています。
1924年に神仏具の窯焼きとして創業したヤマ亮横井製陶所では、石膏(せっこう)型に粘土を流し込む鋳込みという製法を得意とし、干支(えと)の置物も製造するようになりました。しかし、干支への興味の低下などから生産量が減少し、新たな切り口を求め、テーブルの上で使える食器としての干支をデザインしました。器として、杯(さかずき)として、置物としてと三通りに楽しめるユニークな商品は、日本の誇る地方産品を世界に伝える経済産業省のプロジェクト「The Wonder 500」にも選定されています。
お問い合わせ
ヤマ亮横井製陶所(やまりょうよこいせいとうじょ)
TEL:0572‒57‒6718
※月刊石垣2019年6月号に掲載された記事です
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