伝えていきたい日本の技 エンジュの茶筒

円舘工芸舎(北海道網走郡美幌町)

表面を塗装して仕上げた定番のもの(右)に加え、あえて塗りを施さずにエンジュ本来の色味を生かした茶筒(左)など、新しい取り組みも(撮影:加藤正博)

今月は、独特の木目と柔らかな色合いが美しいエンジュの茶筒をご紹介します。

北海道に自生するエンジュは中国原産の樹木で、「延寿」「縁授」などとも表記され、縁起の良い木として古くから親しまれてきました。耐久性・保存性に優れ、匂いが薄いため、テーブルウエアに適した木材として人気があります。円舘工芸舎のつくる茶筒は道産のエンジュを使った一本もので、茶筒本体とふたを同一の木から削り出しています。その制作の過程は全て手作業で、一工程が終わるごとに自然乾燥させているため、縮みやひび割れを抑え、湿度に左右されずふたが閉まります。

円舘工芸舎代表・円舘金さんは、木工ろくろの技術をさらに磨きながら、美幌峠から見られる天の川や星空などからの着想を元に新ブランドを立ち上げるなど、新たな試みにも積極的に取り組んでいます。

お問い合わせ

円舘工芸舎(えんだてこうげいしゃ)

TEL:0152-73-4641

HP:https://endate.jp/

※月刊石垣2019年5月号に掲載された記事です

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