直方商工会議所(福岡県)は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている同所会員が安心して経済活動に取り組めるよう、フェリカポケットマーケティング社(東京・港)が持つ地域マネー機能を活用した決済機能付きスマートフォンアプリ「のおがたPay」の実証実験を実施する。
同所は以前から、直方市と連携し、「ブロックチェーン技術」などを活用した地域経済の活性化と消費を促す具体策を検討してきた。その第一歩がプレミアム商品券を電子化する「のおがたPay」だ。このアプリの利用促進を目的に10月9日から行う「20%付与キャンペーン」では、1万円で1万2千円分の電子商品券が購入できる。プレミアム分の20%は、県と市が案分負担する。購入希望者は、1人10万円を上限に専用サイトで9月27日まで予約でき、当選者には10月1日にメールで通知。購入金額を指定金融機関に振り込み、利用が可能だ。
同キャンペーンには、同市内の小売り、飲食、サービス業の各店舗が参加。専用QRコードを設置すると「のおがたPay」の利用に対応できる。同実証実験は来年2月まで行い、その後、本格導入を検討するという。
同所の河野和家さんは「このアプリが将来的に直方市の健康ポイントやその他のサービスにも発展し、市内事業者の経済活動に寄与できれば」と意気込む。
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