当社は、家庭・企業向けの片付けである整理収納サービス、片付けに関する教育・講演などを主に手掛けています。
私は32年間、看護師をしていたのですが、あるとき「看護師の仕事をもっと効率よくしたい」と職場や仕事の整理を開始。調べていると、「整理収納アドバイザー」という資格があることが分かりました。早速2級を取得。勉強を通じてますます整理が楽しくなっていきました。
そんなときに、岐阜商工会議所主催の創業塾を受講。これが商工会議所との最初の接点です。翌年の3月には創業。しばらくの間は看護師の仕事と、整理収納の仕事を両立させようとしていました。ですが、やはり両立は難しかった。どちらを選ぶか、本当に悩みました。看護師を続けていれば安定した生活が送れる。この歳になって独立なんて、そう思っていました。そんな私の背中を強く押してくれたのが、出場した整理収納アドバイザーフォーラムでのグランプリ受賞です。看護師をやめる決断は非常に難しかった。でも、生きる時間のかなりの部分を占める「働く時間」を好きな仕事に使いたいと思ったのと同時に、自分には「片付け」の能力があるのかもしれない、それを生かしたいと考えたのです。
とはいえ、整理収納だけでやっていくのは決して簡単なことではありません。商工会議所には、この事業を本格的に成長させていくための事業計画の策定、持続化補助金を活用した販路拡大など、いろいろな支援をしていただいています。おかげで今は、事業に専念できていますし、各地域の商工会議所や、小中学校のPTA、企業内の研修などで、講演させていただく機会も増えてきています。商工会議所には、これまでと同じようにサポートしていただきたいです。
モノをきちんと整理すると、不思議と心も整います。極端かもしれませんが、人が変わるのです。一人ひとりが変われば、地域も日本も変わる。これから、も片付けを一人でも多くの人に伝えていきたいと思います。
現在は片付けに関する講演も仕事の大きな割合を占めるようになってきている
担当者からひと言
ご相談は最寄りの商工会議所までお気軽にどうぞ!
香田さんには、創業から今まで商工会議所が寄り添って支援してきました。まさに伴走型支援の典型例です。 実はサポートの面で苦労したところというのは、あまりありません。こちらのアドバイスをしっかり受け止め、まっすぐな解答を返してくれる方なので。
現在の課題は、講演などをしっかりこなしながら、整理収納の実務をいかに充実させていくかということでしょう。ただ、この課題も地道に人材育成に取り組まれているので、すぐに克服すると思います。
商工会議所としては、香田さんには後に続く人に勇気を与える存在になってほしいと思っています。ますます輝いてほしいと思いますし、そのための支援は惜しみません。
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