商工会議所活用レシピ 「日本のナポリ」で料理交流人口拡大にも一役

株式会社SAKURAGUMI 社長 西川 明男さん

私は、昭和56年にイタリア・ナポリ料理の店「SAKURAGUMI」を赤穂城址近くに開業しました。平成22年4月、同地から赤穂御崎に移転。赤穂御崎は「日本の夕陽百選」にも選ばれており、赤穂生まれの私にとっては特別な場所です。ここから見る景色はまさにイタリアのナポリ。ロケーションといい、比較的温暖な気候や食材など、赤穂とナポリは似ている点が多いと思います。この地に店を構えることは私の夢でした。

そもそも起業のきっかけは、私が大学生のときの父の急死です。不動産業を営んでいた亡き父の〝いつか飲食店を開きたい〟との思いを引き継ぎ、自分の店を持つ決意を固めました。当時は珍しかったカフェスタイルでスタート。パスタなどを提供していましたが、現地の食材はなかなか手に入りませんし、「ボンゴレビアンコ」などはお客さまがあまり口にしたことのない料理でしたので、お客さまを育てるところから始める感じでした。

バブル崩壊など浮き沈みも経験しましたが、好きなこと一筋で現在まで続けてきました。おかげで、今では県内外から多くの方が訪れてくれるので、「予約の取りにくい店」と評するマスコミも増えてきました。

実は、この店を最近、リノベーションしました。雨の日でもテラス席で食事を楽しんでもらえるよう、パラソルからよしずの屋根に変えました。その際、赤穂商工会議所が「小規模事業者持続化補助金」(※)の活用を勧めてくれました。商工会議所は資金面などで相談にのってもらえる、身近な頼れる存在です。

現在は、現地の食材を輸入する商社「有限会社山陽水産」も経営。昨年7月には、現地の伝統菓子「アラゴスタ」をはじめとするスイーツを提供する「坂利太(サリータ)」をオープンさせました。ゆくゆくは宿泊のできる施設もつくりたいです。ここを観光の拠点とし、大勢の人が集まり、市内を回遊してもらえるよう、交流人口の拡大に少しでもお役に立ちたいと思っています。

※小規模事業者が商工会議所の助言などを受けて経営計画を作成し、同計画に基づいて実施する販路開拓の 取り組みに対して提供される補助金。原則50万円を上限に、3分の2が補助される。(中小企業庁補助事業)

担当者からひと言

ご相談は最寄りの商工会議所までお気軽にどうぞ!

赤穂商工会議所(兵庫県) 中小企業相談所長 真殿 秀紀

社長の西川さんは、創業時から経営や資金のご相談、労働保険の事務委託などで商工会議所を活用していただいています。 「持続化補助金」はテラス席の屋根設置工事に活用していただきました。客席としてだけではなく、イベントスペースとしても利用できるようになり、お客さまの反応も上々のようです。

西川さんは、アイデアが豊富な方で、地域の活性化にも積極的に取り組まれ、さまざまなイベントの仕掛人としても活躍されています。今後も引き続き地域のリーダーとして新たな挑戦を続けていってほしいです。

当所も地域事業所の声を聞きながら、必要としている情報をスピーディーに伝えていきます。前向きに取り組む経営者をどんどん応援していきたいです。

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