10カ所に40台配置、観光客の利便性向上目指す
日光商工会議所は10月14日、電動アシスト自転車を有料で貸し出すシェアサイクル事業「日光シェアサイクル」の運用を開始した。観光客の回遊性や滞在時間の増加を目的に、同所と日光市商店連合会、および首都圏を中心にシェアサイクル「ダイチャリ」を運営するシナネンモビリティプラスが連携して取り組む。東武日光駅や世界遺産「日光の社寺」間を中心にサイクルステーション10カ所、自転車計40台を配置。将来的には30カ所、100台へ拡大を目指す。
同事業は2017年、同所青年部から提言を受けてスタート。日光市は行楽期の交通渋滞が課題であり、シェアサイクルの導入が課題解決や来訪者の利便性につながればと同所は研究を進め、昨年11月と今年6〜8月の実証実験で一定の需要が見込めたため、本格運用を決定した。シェアサイクルの運営はシナネンモビリティプラスが行い、同所などはサイクルステーションの拡充や広報活動を行う。貸し出しのシステムはシェアサイクルプラットフォーム「HELLO CYCLING(ハローサイクリング)」を活用。利用者は同サービスに登録すれば自転車の借用・返却などの手続きがスマートフォンでできる。利用料金は15分60円、24時間まで千円だ。
この日は東武日光駅駅前広場でオープニングセレモニーを開催。相良芳隆会頭らがテープカットを行った。同所は「観光客の移動ツールや地域住民の生活の足になれば」と期待する。
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