政府の観光立国推進閣僚会議(主宰=内閣総理大臣)はこのほど、今後1年をめどとした政府の観光政策の行動計画である「観光ビジョン実現プログラム2017」(観光ビジョンの実現に向けたアクション・プログラム2017)を策定した。政府は、昨年3月に決定した「明日の日本を支える観光ビジョン」で2020年訪日外国人旅行者数4000万人、訪日外国人旅行消費額8兆円などの目標を掲げており、その実現に向けた施策が示されている。
同プログラムは、「観光資源の魅力を極め、地方創生の礎に」「観光産業を革新し、国際競争力を高め、わが国の基幹産業に」「すべての旅行者が、ストレスなく快適に観光を満喫できる環境に」の3つの視点から構成されている。具体的には、魅力ある公的施設・インフラの大胆な公開・開放、古民家などの歴史的資源を活用した観光まちづくりの推進、訪日プロモーションの戦略的高度化および多様な魅力の対外発信強化、最先端技術を活用した革新的な出入国審査の実現などが盛り込まれている。