倉敷商工会議所(岡山県)は、創立90周年記念事業として、防災・減災、環境に配慮した新商工会館の建設に着手した。現在の建物が老朽化したため、2019年10月に新商工会館の建設を決定、22年9月の竣工(しゅんこう)を目指す。
建物は7階建てで延べ床面積約3200平方メートル。同所事務局や会議室のほか、テナントも入居する。同建設計画は今年8月7日、環境省の「レジリエンス強化型ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)実証事業」に採択された。
同制度は災害に配慮した設計でエネルギー削減率50%以上の環境性能の高い施設の建設を国が支援するもので、商工会議所が採択されたのは全国で初めて。新商工会館は、主に14の省エネルギー技術を導入することでエネルギー消費量の削減に寄与する。
具体的には建物全体の高断熱化や換気風量を最適化する排気システム導入によるエアコンの負荷軽減、太陽光パネルによる発電・蓄電および非常時の発電などが挙げられる。また、7階の会議室を災害時の避難場所とする計画で、倉敷市と協定締結の準備を進めている。
11月6日には地鎮祭が行われ、井上峰一会頭がくわ入れを行った。井上会頭は「新会館を地域の拠点として経済の発展に貢献したい」と抱負を述べた。
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