新型コロナウイルス感染症の収束の兆しが見えていません。同感染症により、多くの事業者の経営に甚大な影響が出ています。本稿では3回シリーズで、同感染症による影響と、今、経営者が検討すべきリスクについて考えるとともに、そのリスクに備える日本商工会議所の損害保険制度について取り上げます。第1回の今回は、自社施設内で感染症の罹患(りかん)者が発生した場合などにおいて、その影響を軽減するための体制整備と、その後の事業をスムーズに再開させるための方策などについて考えていきます。
感染症によるまさかの事業中断と備えの必要性
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言の発令、営業の自粛要請、国民の自粛による経済活動の停滞。多くの事業者が、その対応に苦慮しています。ワクチンの開発・普及にもまだ時間がかかることが予想され、今後のさらなる感染拡大も心配されるところです。事業者の経営に甚大な影響が出ています。
最新号を紙面で読める!