日本YEGは、YEG活動のみならず自企業として有用になり得るさまざまなテーマについて学ぶ翔生塾を毎年開催している。多種多様な情報を地域に持ち帰り、自企業や単会、地域発展の一助となることを目的としている。
情報は共有して深めることで価値が生まれる
本研修会は、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、オンライン形式で開催された。
開会式で日本YEGの米良会長は「本年度は委員会事業の実施にあたり状況の変化があり、本事業も何度か予定を変更した。オンライン形式であっても、本事業はYEGのスケールメリットを存分に生かした情報の共有・収集の場となっている。情報は収集し、そして選別、共有することに価値がある。情報は一人で持っていても価値がなく、共有しそれを深めることで価値が生まれる。今日の翔生塾で得た価値を地域経済や自企業の発展に生かしてほしい」と話した。
研修会はセミナー、パネルディスカッションなどを二部制で実施。参加者は、五つのテーマの中から二つを選択受講した。会長所信に沿った五つのテーマから、ビジネス力やブランド力の向上やYEGの会員拡大などについて、YEG関係者が講演した。
例年は、対面での開催であったが、初のオンライン開催は特にパネルディスカッションが難しく、担当委員会は試行錯誤した。手探りながらもこの研修会を開催できたことは、不確実を確実に変える一歩となり、本事業で学んだことが各地域のYEGや自企業の発展につながるようにしてほしい。
①日本を愛する者として(人間力・国際ビジネスについて)
講師:大木武士氏(船橋YEG平成30年度日本YEG国際ビジネス委員長)
②青年経済人として(会員拡大について)
講師:1.正木忠信氏(守口門真YEG平成29年度卒業) 2.塚田浩生氏(関YEG令和元年度直前会長)
③経営に携わる者として(自企業発展について)
講師:1.岡山晃一朗氏(静岡YEG) 2.令和2年度BPC一次審査通過者中川武秀氏(富山YEG)
④洋々たる未来を志す者として(自社ブランディングについて)
講師:株式会社ビザビ代表取締役社長吉田大助氏(日本YEG平成29年度会長)
⑤地域に根差す者として(単会運営について)
講師:1.鈴木崇義氏(豊田YEG OB) 2.山下晃平氏(豊田YEG令和元年度副会長) 3.下地勇気氏(那覇YEG平成30年度会長)
渋沢栄一翁プロジェクト 第2弾
絵本『おかねってなぁに?』を全国に広めよう
日本YEGは、商工会議所の生みの親・渋沢栄一翁が教えるお金の話を絵本にし、全国415YEG(単会)から公立図書館などに寄贈した。
次世代を担う子どもたちへ絵本を届ける
現在、大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)の主人公、また、2024年の新紙幣の肖像として注目を集めている渋沢栄一翁。日本YEGでは、この渋沢翁が教えるお金の話を、全国から協賛金を募り、絵本『おかねってなぁに?』として制作した。
この絵本は、YEGメンバーが企画立案し、作画、印刷までを行い、監修は、渋沢翁の玄孫である渋澤健さんに依頼した。地域の子どもたちに読んでもらい、そして渋沢翁を知ってもらうことで、YEG活動の認知度アップにつなげていくことが狙いだ。
渋沢翁は、「一滴一滴の雫がより集まれば大河になる」との言葉を遺しているが、この絵本の制作は、大勢の人の協賛金でまかなわれ、これはまさしく前述の渋沢翁の言葉通りだ。全国415YEG(単会)がそれぞれ、地元の首長に寄贈し、地域の公立図書館や小学校などに届ける。一般書店では販売せず、寄贈や協賛者への返礼品(非売品)とした。
この絵本『おかねってなぁに?』が、日本YEGから地域の子どもたちにつなぐ襷(たすき)となることをご期待いただきたい。
「おかねってなぁに?」HPはこちら
取材・写真撮影:日本商工会議所青年部(日本YEG)広報委員会
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