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セレクト地域短信 デリバリー事業 試験運用 タクシー会社と連携

タクシー乗務員が飲食店で料理を受け取る

伊那商工会議所女性会(長野県)と伊那市内企業の女性社員らでつくる女子会プロジェクト委員会(以下、女子会P)は3月5日から、地元飲食店の料理をタクシーで企業へ届けるデリバリー・マッチング事業の試験運用を始めた。コロナ禍で利用者が減少した飲食店やタクシー会社と外食しづらい消費者の双方に利点があるデリバリーの仕組みをつくり、普及を図ろうというもので、3月に8回実施し、結果を検証して本格運用を目指す。

試験運用には、同女性会の会員飲食店5店と女子会Pのメンバーが勤務する5事業所が参加。配達は、市内のタクシー会社2社が運営しているさまざまな役務の提供を行う「便利屋タクシー」を活用した。タクシー会社は予約を受けたら飲食店から弁当を受け取り、企業へ届けて集金。代金は後日、まとめて店へ届ける。配送料は通常のタクシー運賃とし、試験運用期間は同女性会が負担した。

同事業を企画したのは、女性会会員飲食店から「デリバリーを始めたいが、ランチ時間帯は来店客もあり対応できない」との声が上がっていたこと、一方で企業に勤める女性社員からは「外食は、はばかられる」「夕食や休日など食事づくりの負担が増えた」などの声が聞こえていたことがきっかけだ。そこで女子会Pは消費者でもある社員のニーズを知るためデリバリーを希望する日時などのアンケートを取り、女性会は会員飲食店がデリバリー対応可能な時間帯やメニューを調査。双方の都合の良い日時をマッチングしてデリバリーを開始した。

8回の試験運用では、午後4時から5時の配達が多く、社員や家族の夕食に活用されたケースが多かった。また、歓送迎会や花見の季節に重なったことから、高額な弁当を社内で楽しむケースもあったという。全体で400個を超える注文があり、女性会担当者は「店を知ってもらう機会になり、飲食店の助けになったのでは」と話す。

参加飲食店からは「売り上げにつながった」、企業側も「メニューが選べて楽しい」などと好評だった。今後は試験運用の結果や意見を取りまとめ、本格的な運用を検討する。

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