北海道商工会議所連合会は、道内企業の採用担当者が大学関係者から学生の就活事情を聴く「大学訪問ツアー」をオンラインで初めて実施した。
同事業は、会員企業から「実際に大学を訪問して大学との関係を構築したい」「大学訪問の敷居が高い」などの声が寄せられたことから、相互の連携強化を狙い企画した。
訪問ツアーは2018年から毎年実施しているが、今年は新型コロナウイルスの影響により、オンラインで道内の12大学とツアーを計18回実施し、延べ105の事業所が参加した。大学側から、学生の動向や内定状況などの説明があり、企業の採用担当者らと意見交換した。
参加した事業所からは「終息後にぜひ実際に訪問したい」「大学生の状況がよく分かった」「同業者、異業者の意見や考えも聞けて参考になった」などと前向きな感想が多数届いた。
3月8日には直接訪問も実施し、感染症対策を徹底して、小売業や建設業など20事業所の採用担当者が、札幌市内にある北海学園大学を訪れた。
同会の担当者は「コロナ禍で、学生・大学も就職活動が大変厳しい状況の中、本ツアーは企業と大学の双方から好評を得た。さらに連携を強め、地元就職率向上につなげたい」と期待を込める。
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