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今日から始める“大人”健康生活 Vol.22 侮るとちょっと怖い症状③ 口呼吸

●呼吸器の感染症    ●口唇や口腔内の乾燥 ●のどの痛み      ●いびき ●声のかれ       ●睡眠時無呼吸症候群 ●虫歯、歯周病、口臭

普段、私たちは無意識に呼吸をしています。本来は、鼻から息を吸う鼻呼吸が基本で、口呼吸は泳いでいるときや、運動後に大量の空気を吸う必要のあるときに行われるべき呼吸です。

ところが、空気を楽に肺に送り込むことができるため、知らず知らずのうちに口呼吸になっている人がいます。また、起きているときは鼻呼吸でも、睡眠時になると口が自然に開いたり、鼻詰まりがあったりして口呼吸になってしまうケースもあります。

鼻でも口でもいいじゃないかと思うかもしれません。しかし、口呼吸には、呼吸器の感染症リスクが高まる、声がかれやすい、口唇や口腔(こうくう)内の乾燥、虫歯や歯周病、口臭、いびきや睡眠時無呼吸症候群の誘因になるなど、さまざまなデメリットがあります。特に睡眠時無呼吸症候群は、慢性疲労、高血圧、糖尿病などを招く恐れがあるほか、浅い呼吸のせいで不安やイライラを感じやすくなったり、口の周りの筋力が低下して口角が下がり、老けた印象になるなど、およそいいことがありません。

そこで口呼吸を改善するには、意識して口を閉じることがポイントです。睡眠中は、口唇の上下を留めるテープが市販されているので、それを使用して口呼吸ができないようにするといいでしょう。鼻の病気や鼻詰まりがある場合は、耳鼻科で相談し、必要に応じて治療を行ってください。

また、新型コロナ感染予防での長時間のマスク着用も、息苦しさから口呼吸になりやすい要因といえます。そこで周囲に人がいないときを見計らって、1時間に1度はマスクを外すようにしましょう。マスクにアロマオイルを少量たらすと、鼻呼吸を意識しやすいのでお薦めです。

マスクをしていると、小まめな水分補給を怠りがちになるので、口の中が不快ならうがいをしたり、飲み物を取るようにすると、口腔内の乾燥予防になります。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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