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今日から始める“大人”健康生活 Vol.23 侮るとちょっと怖い症状④ 股関節が硬くなる

股関節ストレッチ① 床に座って左右の足の裏を付け、両手で両足首をつかむ。反動をつけずに肘で膝をじわりじわりと下に押していく。無理のない範囲で数回繰り返す。

〝体が硬い〟とは、関節の動かせる領域が狭いことを意味します。その原因として、関節そのものに問題がある場合や、周辺の筋肉の伸びが悪くなっている場合などが考えられます。関節や筋肉は加齢とともに劣化して働きが悪くなっていくので、何もしないでいると体は硬くなります。さらに今年は新型コロナウイルスによるステイホームも重なり、より体の硬さを感じるかもしれません。

体の中でも、特に股関節が硬くなってくると少しやっかいです。股関節は、骨盤と大腿(だいたい)骨を連結している関節で、脚を前後左右に回転させるように動かす働きをしています。この動きに制限が出てくると、あぐらがかけない、開脚ができない、足の爪を切るのがつらい、歩幅が狭くなる、若々しい姿勢や歩き方ができなくなる、階段や段差でつまずきやすいなど、日常生活のさまざまな場面で不便や支障が生じます。

また、股関節は下半身の血行にも影響を及ぼすので、股関節が硬いと脚の血行も悪くなり、脚がだるい、むくみやすい、冷えるといった不快症状が現れやすくなります。さらに股関節の可動域が狭いと、腰椎や膝の動きで代用することになるので、腰痛や膝痛の原因にもなります。

股関節の可動域を維持する、または広くするには、まず普段の生活の中で、大きな歩幅で歩く、脚を後方や側方にも動かすことを心掛けてみましょう。ストレッチを習慣にして筋肉をいろいろな方向に伸ばしていると、関節の動きはスムーズになってきます。

一方、体重が増える、重いものを持つ、マラソンやジョギングのやり過ぎなどは、股関節の軟骨や骨を痛めるので、避けるか控えめにしましょう。

もし、以上のセルフケアを行っても改善せず、激しい痛みがある場合には、変形性股関節症など病気の可能性もあるので、整形外科を受診してください。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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