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今日から始める“大人”健康生活 Vol.24 侮るとちょっと怖い症状⑤ 咳がなかなか止まらない

風邪かな? と思っていた咳がなかなか止まらない、人と話すときに咳込んで困る―。そんな状態が2週間以上続くようなら、風邪が原因ではないかもしれません。

咳は、空気の通り道である気道に何らかの異物が入ったとき、体内に入り込まないように、とっさに吐き出そうとする体の防御反応です。気道に炎症があるなど、少しの異物でも吐き出さないといけない状況にあると、咳が出やすくなり、また止まりにくくなります。

咳を伴う病気には、アレルギー性気管支炎、気管支ぜんそく、咳ぜんそく、気管支拡張症、肺線維症、副鼻腔(びくう)炎、逆流性食道炎などがあります。中には、肺炎、結核、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、肺がんなど重い病気の可能性もあるので、咳とともに痰(たん)が続く、血痰が出る、息苦しい、胸でヒューヒューと音がする、体がだるいなど、ほかの症状を伴う場合は、呼吸器内科を受診することが先決です。

重篤ではないけれど、長引く咳の原因として近年増えているのが咳ぜんそくです。気道の粘膜に常に炎症が起こっている状態で、ほこりや花粉、湯気や冷たい空気などちょっとした刺激に反応して、咳がなかなか止まらなくなります。放っておくと気管支ぜんそくに移行する恐れがあるので、これも早期に治療することが大切です。

咳を長引かせない対策として、喫煙者は禁煙する、空気清浄機を使う、エアコンから出た風を直接吸い込まないなど、気管の刺激となるものを避けましょう。衣服の調節や、空調と加湿器・除湿機の使用で室温と湿度を適切にコントロールすることも予防になります。

うがいやこまめな水分補給で口を潤したり、歯磨きで口腔ケアを心掛けたりするのも効果的。過度の緊張やストレスも咳の誘因になるので、コーヒーなどを飲んでリラックスしましょう。また、大きく伸びをして胸部の筋肉をストレッチし、肺の機能を高めておくことも、咳の予防・改善に役立ちます。

福田千晶(ふくだ・ちあき) 医学博士・健康科学アドバイザー 1988年慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。96年よりフリーランスの健康科学アドバイザーとして、講演、執筆、テレビ・ラジオ番組への出演などで幅広く活躍。また、診療所などで診察を担当するほか、産業医として企業の健康管理や健康啓発にも携わる。主な著書に『メタボがわかれば寿命がのびる!』(白夜書房)、『体脂肪を燃焼させるスロートレーニング』(永岡書店)など多数

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