名古屋商工会議所(愛知県)はこのほど、資金調達、テストマーケティング、新規顧客の開拓など、クラウドファンディング(CF)を活用した新たな挑戦への支援を目的に、「名古屋商工会議所クラウドファンディングサポートセンター」を開設した。
同センターでは、プロジェクト完成までフォローし、CF実施後も複合的にサポート。CF利用のハードルを下げ、コロナ禍でも前向きに取り組む事業所を後押ししていく。
具体的には、同所とCFの専門家(R-pro)が持つノウハウを組み合わせて、支援金が集まりやすいアピール方法やデザイン面についてのアドバイスを行う。CFサイトのアカウント登録から、プロジェクトの立ち上げ、その後の経営相談や販路拡大まで相談内容やニーズに応じて幅広くサポートする。
基本相談は無料。開設を記念して、同所会員企業を対象に先着10社限定でメイン画像を無料作成するキャンペーンも実施するほか、特設サイトでは昨年同所がサポートした25企業を紹介している。
同所は、2020年にコロナ禍で厳しい経営を強いられていた飲食店を、CFを活用した資金調達により支援。多くの会員企業から問い合わせがあるなど反響が大きかったことから常設の相談窓口設置を決めた。
同所の担当者は「大都市部の会議所がCFのための常設相談窓口を構えるのは、全国の商工会議所で初めての取り組みだと思う。CF開設後の事業者も支援を継続していきたい」と話している。
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