佐世保商工会議所(長崎県)はこのほど、甚大な土砂災害にあった静岡県熱海市を支援するため、西海みずき信用組合(本店:佐世保市)などと協働で熱海商工会議所が運営する熱海の公式特産品ブランド「ATAMI COLLECTION A‐PLUS」の購入を通じた支援事業「えん卓プロジェクト熱海」を実施した。同プロジェクトでは、被災地事業者の商品を購入支援するほか、売り上げから寄付金を創出する「二重の支援」で熱海の復興を応援する。
「えん卓プロジェクト」は、昨年、人吉球磨地域で発生した豪雨災害をきっかけとして、被災地域を支援し相互扶助の輪を広げることを目的に、同信組が地元関係者の協力を得ながら企画・実施したもの。えん卓の「えん」には、地域と地域をつなぐご「縁」、復興に向けた支「援」、経済活動の「¥」、つながった地域や事業者は「円」卓に着く仲間などのメッセージが込められている。
同プロジェクトでは、7月に熱海市内で発生した土砂災害を受け、同信組が同所や熱海商工会議所、地元の商店街協同組合などに連携を要請し、「えん卓プロジェクト 熱海」を企画。熱海市の事業者支援として、県内企業や会員事業所などに幅広く呼び掛け、「A‐PLUS」の商品約1100アイテムを支援購入した。また、一般市民向けとして「A‐PLUS」から厳選した商品を佐世保市四ケ町商店街で販売するイベントを7月日に開催。当日は多くの買い物客が訪れ、菓子や水産加工品など全商品が完売した。これらは売り上げから寄付金を生み出す仕組みとなっており、街頭募金を加えた約50万円を、熱海市が開設する「熱海市災害義援金」へ寄付した。
同所の担当者は、「多くの人からお預かりした応援の気持ちを熱海へお届けし、復興の歩みにつなげていきたい」と話している。
「ATAMI COLLECTION A‐PLUS」は、QRコードを参照。