日本商工会議所はこのほど、2021年度「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」の審査を行い、大賞に神戸商工会議所(兵庫県)「有馬六甲Virtual Ride Race」を決定した。優秀賞には糸魚川(新潟県)、岐阜の2商工会議所、きらり特別賞には、日光(栃木県)、阿南(徳島県)の2商工会議所、奨励賞には新庄(山形県)、上越(新潟県)、笠岡(岡山県)の3件を選定。表彰式は、12月7日にオンライン形式で開催予定の「全国商工会議所観光振興大会2021㏌おきなわ那覇」で行われる。
「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」は、地域の個が光り、他の商工会議所の模範となるような観光振興活動に取り組む商工会議所を顕彰する制度として2008年度に創設したもので、今回で13回目。大賞の神戸商工会議所は、コロナ禍で観光客が減少する中、有馬温泉とヒルクライムコースとして人気の高い六甲山をつなぐバーチャルサイクリングイベントを開催。将来の誘客に向けて海外のサイクリストなど新たな顧客層にアプローチした点などが高く評価された。
優秀賞に輝いた糸魚川商工会議所は、特産のヒスイを活用し、結婚35周年を祝う「翡翠婚式」関連の旅行商品造成や装飾品、化粧品などの特産品開発による誘客事業。岐阜商工会議所は、川岸からの鵜飼観覧を提案するイベントや川遊びのワークショップなど「長良川」を核とした地域活性化事業がそれぞれ評価されている。
特定の分野の優れた取り組みを表彰するきらり特別賞には、コロナ禍対応の観光活性化事業が評価された日光商工会議所と、野球に着目したスポーツツーリズムを展開した阿南商工会議所を選定。奨励賞には、森林資源や地元のバイオマス発電所などを活用した新庄商工会議所、「越後謙信きき酒マラソン(ファンラン)」推進事業を実施した上越商工会議所、ラーメンのまち笠岡全国展開プロジェクトの笠岡商工会議所がそれぞれ選ばれている。
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